
歯科衛生士国家試験、採用準備の確認点
厚生労働省は2026年9月1日、第36回歯科衛生士国家試験の施行情報を掲載しました。試験日は2027年3月7日、合格発表は2027年3月26日午後2時です。歯科医院にとっては、受験者本人向けの試験案内にとどまらず、2027年春の新卒採用、内定者フォロー、免許登録前後の勤務設計を確認するタイミングになります。
対象となるのは、2027年春に歯科衛生士の新卒採用を予定している歯科医院、実習生や内定者を受け入れている医院、既卒受験者の入職予定がある医院です。試験そのものの手続きは受験者と養成校が担いますが、医院側は出願、受験票、試験日、合格発表、卒業証明書提出期限を採用カレンダーに落としておく必要があります。
この記事では、厚生労働省の施行情報と歯科衛生士法、日本歯科衛生士会の公表データをもとに、歯科医院が確認すべき採用・勤務開始前の実務ポイントを整理します。
3行要約
- 第36回歯科衛生士国家試験は2027年3月7日に実施され、合格発表は2027年3月26日午後2時です。
- 出願期間は2027年1月5日から1月14日まで、受験票は2027年2月8日に郵送で交付される予定です。
- 医院側は、内定者の受験予定、合格発表後の免許登録、4月以降の勤務開始条件を早めに確認します。
歯科衛生士国家試験の日程でまず見る点
今回の施行情報で歯科医院が最初に押さえるべきなのは、出願、試験、合格発表、卒業証明書提出の4つの日付です。採用活動では「いつ入職できるか」だけでなく、「いつ国家試験の結果が分かるか」「免許登録前にどこまで業務設計できるか」を分けて確認します。
第36回の主要日程
項目 | 日付 | 医院側の確認 |
|---|---|---|
受験配慮の申出期限 | 2026年11月27日 | 医院が直接扱う手続きではないが、該当する内定者がいる場合は学業・実習予定に配慮する。 |
出願期間 | 2027年1月5日から1月14日 | 内定者本人と養成校が手続き済みか確認する。 |
受験票交付 | 2027年2月8日 | 試験直前の勤務体験、研修、面談予定を入れすぎない。 |
試験日 | 2027年3月7日 | 試験前後の連絡や内定者面談の時期を調整する。 |
卒業証明書提出期限 | 2027年3月15日午後5時 | 卒業見込みで出願した内定者は、期限後に受験が有効か確認する。 |
合格発表 | 2027年3月26日午後2時 | 勤務開始日、雇用条件、担当業務、研修計画を確定する基準日にする。 |
受験地は全国10カ所
第36回の試験地は、北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県です。遠方の受験地を選ぶ内定者がいる場合は、試験前後の移動や連絡可能時間を考慮しておくと、医院側の採用連絡が滞りにくくなります。
前回の歯科衛生士国家試験との違い
第36回は、前回と同じく3月上旬に試験を行い、3月下旬に合格発表を行う流れです。一方で、日付は年度ごとに変わるため、前年のカレンダーをそのまま使うと採用面談や勤務開始準備の締切を誤るおそれがあります。
第35回から変わる実務上の日付
項目 | 第35回 | 第36回 | 医院対応 |
|---|---|---|---|
試験日 | 2026年3月1日 | 2027年3月7日 | 試験日が1週後ろにずれるため、試験後面談の時期を見直す。 |
合格発表 | 2026年3月26日 | 2027年3月26日 | 発表日は同じ月日。4月入職の条件確認は例年同様、3月末に集中する。 |
第35回の合格者数 | 7,452人 | 未発表 | 第36回の採用市場は、2027年3月26日の結果発表後に確定する。 |
合格者数はまだ見込みで扱わない
厚生労働省が公表した第35回歯科衛生士国家試験の結果では、受験者数7,882人、合格者数7,452人、合格率94.5%でした。日本歯科衛生士会の一覧でも同じ第35回の数値が確認できます。ただし、第36回の合格者数や合格率はまだ公表前です。求人計画では前年実績を参考にしつつ、2027年3月26日の発表後に採用見込みを更新する前提で扱います。
対象となる歯科医院と担当者
この情報は、国家試験の受験者だけでなく、採用や院内教育を担当する歯科医院にも関係します。特に、新卒歯科衛生士を4月から採用する医院では、合格発表前後の数日間で確認する事項を事前に決めておくことが重要です。
新卒採用予定の医院
新卒採用予定の医院では、院長または事務長が内定者の受験予定、出願状況、合格発表後の連絡方法を確認します。合格発表前に、勤務開始日、研修初日の持ち物、雇用契約書の発効条件、免許登録に関する確認事項を整理しておくと、3月末の確認が短時間で済みます。
既卒受験者や復職予定者がいる医院
既卒受験者を採用予定の医院でも、合格発表までは歯科衛生士としての業務開始を前提にしすぎない設計が必要です。資料上は、国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けることで歯科衛生士となる流れです。免許登録前後の扱いは、採用条件や職務範囲を個別に確認してください。
歯科衛生士国家試験後の採用準備チェックリスト
- 内定者ごとに、受験予定、出願予定、受験地、合格発表後の連絡先を確認する。
- 2027年3月26日午後2時以降に、合否確認と勤務開始条件を確認する担当者を決める。
- 4月入職予定者の雇用契約、社会保険、研修初日、制服・名札・システム権限の準備期限を決める。
- 免許登録前に任せない業務、見学・研修として扱う業務、登録確認後に任せる業務を分ける。
- 第36回の合格者数・合格率が公表されたら、翌年度の採用計画に反映する。
チェックリストは、院長だけで抱えず、事務長、教育担当歯科衛生士、受付担当へ分担すると実行しやすくなります。国家試験の日程そのものは受験者側の手続きですが、医院側の準備は採用、労務、教育、患者対応にまたがります。
合格発表後に確認する業務範囲
歯科衛生士法では、歯科衛生士になろうとする者は国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならないとされています。医院では、合格発表後ただちに全業務を任せるのではなく、免許登録の確認、院内研修、診療補助の指示系統、カルテ記載ルールを段階的に確認します。
採用計画へ反映するときの注意点
国家試験日程は採用計画の重要な材料ですが、それだけで人員確保を断定することはできません。第36回の合格者数は未発表であり、地域ごとの採用競争や各医院の勤務条件によって採用可能性は変わります。
合格発表前の内定条件を明確にする
内定者が第36回試験を受験する場合、合格発表前の雇用条件、合格後の勤務開始、万一不合格だった場合の扱いを文書で確認しておく必要があります。法令上の資格要件と医院の労務管理を混同しないことが、トラブル防止につながります。
前年実績は採用人数の保証ではない
第35回では7,452人が合格しましたが、この数字は全国の合格者数であり、自院の採用人数を保証するものではありません。求人票の更新、学校訪問、見学受け入れ、既卒者への接点づくりなど、自院の採用活動と組み合わせて見る必要があります。
次に確認すべき一次情報
次に見るべき資料は、2027年3月26日に公表される第36回歯科衛生士国家試験の合格発表です。合格者数、合格率、合否基準が出た段階で、2027年春採用の見込みと、2028年春に向けた採用計画を更新できます。
医院内で更新する資料
今回の施行情報をもとに、採用管理表、内定者連絡テンプレート、4月入職研修の予定表を更新します。歯科衛生士の勤務実態や就業者数の背景を確認する場合は、日本歯科衛生士会の勤務実態調査や厚生労働省の衛生行政報告例もあわせて確認すると、採用条件の見直しに使いやすくなります。
よくある質問
第36回歯科衛生士国家試験の合格発表日はいつですか
2027年3月26日午後2時です。一般財団法人歯科医療振興財団ホームページと厚生労働省ホームページに、受験地と受験番号が掲載される予定です。
合格発表前に4月入職の準備を進めてもよいですか
準備自体は進められますが、歯科衛生士としての業務開始は資格と免許登録の確認を前提に整理する必要があります。雇用契約や研修予定では、合格発表前、合格後、登録確認後を分けておくと安全です。
医院が出願手続きを代行する必要はありますか
通常、出願は受験者本人や養成校が中心になります。医院側は代行するよりも、内定者が出願期間、受験票交付、試験日、合格発表日を把握しているかを確認し、採用スケジュールに反映する役割が中心です。
出典
- 厚生労働省「歯科衛生士国家試験の施行」2026年9月1日
- 厚生労働省「資格・試験情報」2026年9月1日掲載情報確認
- e-Gov法令検索「歯科衛生士法」
- 厚生労働省「第35回歯科衛生士国家試験の合格発表について」2026年3月26日
- 日本歯科衛生士会「国家試験合格者・免許取得者数」
- 日本歯科衛生士会「歯科衛生士になるには?」
- 日本歯科衛生士会「調査報告書」
- 厚生労働省「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」2023年12月21日
Selectdays カスタマーサクセス担当
Selectdaysの実運用のサポートを担当しています。店舗のDX化に関するお悩み解決のノウハウを発信します。
