業界情報

歯科衛生士研修指導者講習会、医院の準備点

Selectdays CS担当者

2026年7月17日、日本歯科衛生士会は令和8年度「歯科衛生士の研修指導者・臨床実地指導者等講習会」の受講申込案内を公表しました。厚生労働省補助事業として、新人歯科衛生士や復職歯科衛生士を地域で支える指導者を育成する位置づけです。

歯科医院にとって、この案内は「誰かが受講する研修」の話だけではありません。院内で新人や復職者を受け入れるとき、指導担当、業務の広げ方、勤務時間、相談窓口、記録の残し方をどう整えるかを見直すきっかけになります。

この記事では、講習会案内と関連する人材確保資料を基に、歯科医院が候補者選定と院内育成体制で確認したい点を整理します。

3行要約

  • 日本歯科衛生士会は2026年7月17日、令和8年度の歯科衛生士研修指導者・臨床実地指導者等講習会の受講申込案内を公表しました。
  • 研修は新人歯科衛生士と復職歯科衛生士の支援を担う地域の指導者育成が目的で、2026年9月と11月に開催予定です。
  • 歯科医院は、受講候補者、院内教育の担当範囲、復職者の段階的な業務設計を先に確認しておくと実務につなげやすくなります。

歯科衛生士研修指導者講習会で確認したいこと

今回の講習会は、単なる外部研修ではなく、地域で新人・復職者を支える指導体制を作るための案内として読む必要があります。医院単位では、自院の教育担当者をどう育てるかという論点に直結します。

目的は新人定着と復職支援の指導者育成

日本歯科衛生士会の案内では、育児・介護等で離職していた歯科衛生士の復職支援や、新人歯科衛生士の基本的な臨床実践能力の獲得、離職防止を目的としています。共通ガイドラインを実践するため、地域で中核を担う研修指導者や臨床実地指導者等を育成する位置づけです。

開催予定は2026年9月と11月

案内では、第1回が2026年9月5日から6日、第2回が2026年11月22日から23日とされています。医院で受講を検討する場合は、診療シフト、代替人員、受講後に院内へ共有する時間を合わせて押さえる必要があります。

対象になり得る歯科医院とスタッフ

この講習会は、すべての医院が今すぐ受講者を出すべきという性質ではありません。ただし、新人採用、復職者採用、実習受け入れ、主任歯科衛生士の育成に関心がある医院では、候補者を具体的に検討する価値があります。

新人歯科衛生士を採用する医院

新卒や経験の浅い歯科衛生士を採用する医院では、入職直後の教育が定着率に影響します。担当者が決まっていない、教える内容が人によって違う、SRPやメインテナンスの担当開始時期が曖昧といった状態では、本人も指導側も迷いやすくなります。

復職歯科衛生士を受け入れたい医院

復職者は資格と経験を持つ一方で、ブランク、家庭事情、最新機器、予約システム、感染対策、電子カルテへの不安を持つことがあります。医院側には、短時間勤務から始める、担当業務を限定する、院内システムの練習時間を取るなど、段階的な受け入れ設計が必要です。

前回までの人材確保論点との違い

これまでの厚生労働省資料や過去記事では、歯科衛生士の人材確保を復職支援、養成校、定員充足率、地域の採用環境として広く扱ってきました。今回の記事では、その中でも「誰が教えるか」「受講後に院内でどう使うか」に焦点を絞ります。

制度論から院内指導者の実務へ落とす

厚生労働省の医療分野トピックスでは、2026年度の歯科衛生士人材確保実証事業など、歯科専門職の人材確保に関する公募や事業情報が掲載されています。政策上の支援があっても、医院側に指導担当と育成手順がなければ、採用後の定着にはつながりにくくなります。

講習会案内は院内教育の棚卸しに使える

今回の案内は、受講者を出す医院だけのものではありません。受講できない医院でも、主任歯科衛生士や教育担当者にどこまで権限を持たせるか、院長・事務長・受付がどの情報を共有するかを見直す材料になります。

院内で使える確認チェックリスト

  • 新人・復職者の教育担当になる歯科衛生士を1名以上決める。
  • 受講候補者の診療シフトと、2026年9月・11月の研修日程を照合する。
  • 入職後1か月、3か月、6か月で任せる業務範囲を分ける。
  • 復職者には、診療補助、TBI、メインテナンス、歯周基本治療、訪問対応を段階的に広げる。
  • 指導記録、面談メモ、ヒヤリ・ハット、患者説明の困りごとを共有する場所を決める。
  • 受講後に院内共有する日を先に確保する。

チェックリストで重要なのは、研修参加の有無だけを管理しないことです。受講した内容を、院内の教育手順、評価面談、勤務継続の相談にどう反映するかまで決めておく必要があります。

受講候補者を選ぶときの注意点

候補者は「経験年数が長い人」だけで選ばない方が実務的です。新人や復職者の不安を言語化し、院長や事務長と相談しながら勤務設計へつなげられる人が向いています。

技術指導と労務配慮を分けて考える

歯科衛生士の指導では、スケーリングや口腔衛生指導などの技術だけでなく、勤務時間、家庭事情、ブランク、患者対応への不安も扱います。技術評価は主任歯科衛生士、勤務条件は院長や事務長、日々の相談は教育担当者というように、役割を分けておくと無理が出にくくなります。

受講後の権限と時間を確保する

研修を受けても、院内で教育に使える時間がなければ形だけになります。診療時間内に短い面談枠を作る、教育チェック表を更新する、月1回の共有時間を持つなど、受講後に動ける条件を先に整えることが重要です。

次に確認したい一次情報

今回の案内は、受講申込の入口です。実際に受講する場合は、日本歯科衛生士会の詳細案内、申込方法、定員、対象者、プログラム、都道府県歯科衛生士会からの周知を必ず確認します。

地域の歯科衛生士会と養成校の情報

地域によって、復職支援、実習受け入れ、研修会、相談窓口の案内は異なります。医院単位では、日本歯科衛生士会の全国案内だけでなく、都道府県歯科衛生士会、地域歯科医師会、近隣の養成校の情報も確認しておくと、採用や実習受け入れにつなげやすくなります。

よくある質問

この講習会は歯科医院に義務づけられたものですか

今回確認した資料だけでは、一般の歯科医院に一律の受講義務があるとは確認できません。新人・復職者支援を担う指導者育成の案内として読み、受講対象や申込条件は日本歯科衛生士会の最新案内で確認します。

受講者を出せない医院は何もしなくてよいですか

受講者を出せない場合でも、新人・復職者の教育担当、業務の広げ方、相談窓口、記録方法を決めることはできます。外部研修の有無にかかわらず、院内の受け入れ手順は先に整えるべきです。

候補者は主任歯科衛生士でなければいけませんか

主任歯科衛生士は有力な候補ですが、肩書きだけで決める必要はありません。新人や復職者の不安を聞き取り、院長・事務長と調整できる人を選ぶ方が実務に合います。正式な対象者要件は講習会の案内で確認してください。

出典

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Selectdays カスタマーサクセス担当

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