
歯科医院の改善会議テンプレート|議題・記録・宿題の進め方
歯科医院の改善会議は、「事実を確認する」「小さな変更を決める」「担当と期限を残す」の順に進めると、次回へつながる記録を作れます。受付・予約・リコールの議題を毎回同じ順番で扱い、変更したことが実行されたか確認しましょう。
会議が雑談で終わる場合、議題の数よりも決定の書き方を見直す余地があります。この記事はKPIの計算方法ではなく、会議の進行と記録に使うテンプレートです。時間配分や書式は編集上の提案であり、医院の人数や勤務体制に合わせて調整してください。
会議の前に一つの論点へ絞る
開催前に、各担当から「起きた事実」「困っている工程」「確認したいこと」を一件ずつ集めます。「受付が忙しい」だけでは範囲が広いため、「会計中の予約変更電話を保留した後、折り返しの担当が不明になった」のように場面を具体化します。
会議で扱うのは、個人への評価ではなく工程の変更です。集計や記録が足りなければ、その場で原因を決めつけず「来週までに該当する時間帯を確認する」を宿題にできます。重大な事故や緊急の患者対応は、定例会まで待たず医院の報告経路で対応します。
受付・予約・リコールの順番を固定する
議題の順番は固定し、該当する課題がなければ確認だけで次へ進みます。毎回すべてに改善案を作る必要はありません。例として25分の枠を用意すると、次のように進められます。
時間の目安 | 議題 | 司会の問い |
|---|---|---|
3分 | 前回の宿題 | 実施したか。未実施なら何が妨げたか |
5分 | 受付 | 連絡の保留や引継ぎで止まった場面はあるか |
5分 | 予約 | 登録・変更・空き枠案内で迷った場面はあるか |
5分 | リコール | 対象確認・連絡・予約後の更新で漏れた工程はあるか |
7分 | 決定と確認 | 誰が、いつまでに、何を試すか |
時間内で決まらない論点は別枠へ移します。複数の問題を一度に変更すると効果の理由が分かりにくくなるため、最初は一工程の変更から試す方法が考えられます。
司会は事実・仮説・決定を言い分ける
進行用の台本は次のように用意します。「まず記録で確認できることを教えてください」「その原因は確認済みですか、可能性ですか」「今月試せる変更を一つ選びましょう」「実施したと判断する記録は何ですか」と順に尋ねます。
例えば「電話が多いからミスが起きた」という発言なら、電話件数と同時作業の記録を確認します。確認前は「電話が重なると引継ぎが抜ける可能性」として残し、原因が確定したように記録しません。
厚生労働省の医療安全推進総合対策は、原因を分析し、対策を実施し、その対策を評価する過程を示しています。予約運用の会議でも、この順序を参考にできます。ただし本記事の25分の構成が公的に定められた会議要件という意味ではありません。
議事録には決定を一行で残す
発言をすべて書き起こすより、次の行動を追える形にします。記録欄は、議題、確認した事実、未確認の点、試す変更、担当、期限、確認方法です。
記入例は、「折り返し担当の不明:先週2件の申し送り不足を確認。予約変更の電話保留時に担当欄を記入する方法を、来週の午後受付で試す。担当は受付責任者。金曜終業時に記録の記入状況を確認」とします。件数はこの書式を説明する架空例です。
「全員で気を付ける」「対応を徹底する」は行動が特定できません。誰が何を変えるかを一文にし、担当者が不在のときの代行も必要に応じて決めます。患者の氏名や診療内容を議事録へ不必要に転記しない運用にします。
宿題は実行と効果を別に確認する
宿題の状態は、未着手、実施中、実施済み、評価待ち、終了に分けると管理しやすくなります。新しい用紙を置いたことと、記入漏れが減ったことは別の確認です。
次回は、最初に「予定どおり試せたか」を確認し、その後で「困り事がどう変わったか」を見ます。実施できなかった場合は担当者を責める前に、勤務時間、道具、権限、周知が足りていたかを確認します。
次回までの進捗を短く確認する
期限が次の会議より前なら、院内で使っている共有方法に確認日を残します。会議を増やさなくても、「担当者が記録を更新し、責任者が確認する」という方法を選べます。未実施のまま期限だけを延ばさず、作業を小さくするか、支援が必要かを判断します。
採用した変更は手順書へ反映し、試しただけの案と混在させません。効果が確認できない変更は、継続する理由か見直す条件を記録します。会議資料が増えることより、現場で同じ動きを再現できることを確認します。
よくある質問
全員が集まれない場合はどうしますか?
必要な担当者で検討し、決定事項を影響する職員へ共有します。読んだかだけでなく、変更した手順を理解できたか確認できる方法を決めます。
数字を用意できない議題は扱えませんか?
具体的な場面の記録から始められます。原因や効果を数値で断定せず、必要な記録を集めることを次の行動にします。
決定が多くなりすぎます。
担当者が同じ期間に実施できる数へ絞ります。残した案には優先順位と再検討日を付け、未決定なのか中止なのか分かるようにします。
出典
- 厚生労働省:医療安全推進総合対策(原因分析・対策・評価の考え方を参照、2026年10月21日確認)
Selectdays カスタマーサクセス担当
Selectdaysの実運用のサポートを担当しています。店舗のDX化に関するお悩み解決のノウハウを発信します。
