
第120回歯科医師国家試験、採用準備の確認点
厚生労働省は2026年7月1日、第120回歯科医師国家試験の施行情報を公表しました。試験期日は2027年1月30日(土曜日)と31日(日曜日)、合格発表は2027年3月16日(火曜日)午後2時です。
歯科医院にとってこれは、受験生向けの日程確認だけではありません。2027年春に新卒歯科医師や臨床研修歯科医を受け入れる医院では、合格発表後の連絡、卒業・免許関連確認、雇用契約、研修開始前説明を短期間で進める必要があります。
この記事では、第120回歯科医師国家試験の公式日程を、歯科医院の採用・研修準備で見るべき順番に整理します。
3行要約
- 第120回歯科医師国家試験は2027年1月30日・31日に実施され、合格発表は2027年3月16日午後2時です。
- 2027年春採用を予定する歯科医院は、合格発表後に雇用条件、免許登録確認、研修開始前説明を進める段取りが必要です。
- 採用計画では、国家試験合格、卒業、免許登録、臨床研修開始を同じ意味で扱わず、確認書類と担当者を分けて管理します。
第120回歯科医師国家試験で決まった日程
まず押さえるべきなのは、試験日、出願期間、合格発表日です。医院側の採用カレンダーは、受験生本人の日程よりも、合格発表後にいつ正式な勤務・研修判断ができるかを中心に組みます。
試験日は2027年1月30日と31日
厚生労働省の施行情報では、第120回歯科医師国家試験の試験期日は2027年1月30日(土曜日)および31日(日曜日)とされています。試験地は北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県です。
ただし、個別の試験会場は受験票送付時に案内されます。医院が内定者に確認する場合も、「試験地」と「実際の会場」を分けて扱い、会場への問い合わせを前提にした案内は避けます。
出願期間と合格発表日を採用カレンダーに入れる
受験に関する書類の受付期間は、2026年11月2日(月曜日)から11月30日(月曜日)までです。郵送の場合は書留郵便で送り、2026年11月30日までの消印があるものに限り受け付けるとされています。
合格者は2027年3月16日(火曜日)午後2時に、厚生労働省ホームページの資格・試験情報ページで発表されます。医院側では、この日を採用判断の区切りにして、翌日以降の連絡、書類確認、勤務開始前オリエンテーションを準備します。
歯科医院の採用で見るべきポイント
第120回歯科医師国家試験の情報は、求人票を出す時期だけでなく、内定者フォローと人員配置の前提に関わります。特に常勤歯科医師の補充、分院展開、訪問歯科の担当者確保を予定している医院では、合格発表前後の計画を分けておくことが重要です。
国家試験合格を前提に人員配置を固定しない
第119回歯科医師国家試験では、全体の受験者2,837人に対して合格者は1,757人、合格率は61.9%でした。新卒者では受験者1,849人、合格者1,482人、合格率80.2%です。
この数字は第120回の合格率を予測するものではありません。ただし、医院の採用実務では、内定者全員が必ず合格する前提で4月以降の診療枠を固定すると、合格発表後に人員計画を組み直すリスクがあります。診療枠、教育担当、訪問歯科の同行予定は、正式確認後に確定できる余白を残します。
合格発表後に確認する書類を先に決める
歯科医師法では、歯科医師になろうとする者は国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならないとされています。したがって、合格発表だけでなく、卒業、免許登録、勤務開始条件の確認が必要です。
医院では、合格発表後に本人へ確認する項目を先に一覧化します。合否確認、卒業証明書または卒業見込みからの切り替え、免許申請・登録の進捗、臨床研修の有無、雇用契約開始日、研修開始前の説明日を分けて管理します。
第120回歯科医師国家試験後の院内対応
合格発表から4月の勤務開始までは時間が限られます。院長だけで対応すると、書類確認、教育計画、患者対応、レセコン権限、カルテ運用が後回しになりやすいため、事務・教育担当・システム担当で分担します。
新人歯科医師に任せる業務範囲を明確にする
新人歯科医師を迎える場合、初日から診療枠だけを割り当てるのではなく、見学、診療補助、患者説明、処置、カルテ記載、院長確認の流れを段階化します。特に臨床研修歯科医を受け入れる場合は、研修プログラムや指導歯科医の運用と矛盾しないようにします。
患者対応では、「新人だから任せる」のではなく、担当範囲、院長・指導医の確認、緊急時の相談先を院内でそろえておくことが重要です。説明が曖昧だと、患者の不安やスタッフ間の認識違いにつながります。
レセコン・カルテ・情報管理の権限を準備する
勤務開始前には、電子カルテ、レセコン、予約システム、院内チャット、画像管理システムなどのアカウント準備も必要です。権限設定は「歯科医師としての業務開始が確認できた後」に有効化する前提で、事前登録と利用開始日を分けます。
医療DXやサイバーセキュリティの観点でも、入職直後の権限管理は重要です。退職者のアカウント停止、共有IDの禁止、初期パスワード変更、端末利用ルール、カルテ閲覧範囲を新人研修の中に入れておきます。
採用担当者向けチェックリスト
- 2027年1月30日・31日の国家試験日、2027年3月16日午後2時の合格発表日を採用カレンダーに登録する。
- 内定者に、試験地と実際の試験会場は別であり、会場は受験票で確認することを共有する。
- 合格発表後の連絡担当、連絡方法、本人確認項目を決める。
- 合否、卒業、免許申請・登録、臨床研修、雇用契約開始日を別項目として管理する。
- 国家試験合格を前提に、4月以降の診療枠を過度に固定しない。
- 新人歯科医師の初月業務を、見学、説明、処置、カルテ記載、院長確認に分けて設計する。
- 電子カルテ、レセコン、予約システム、画像管理の権限付与日と停止ルールを確認する。
このチェックリストは、国家試験の手続代行ではなく、医院側の採用・受け入れ準備を整えるためのものです。受験手続や合否確認は、必ず厚生労働省の資格・試験情報を確認してください。
注意点と今後見る資料
第120回歯科医師国家試験は正式な施行情報が出ていますが、医院側の採用実務では、まだ確定できない項目もあります。合格発表前の情報と、合格発表後に確認すべき情報を分けて扱います。
試験会場と災害時変更は後から確認する
厚生労働省の施行情報では、試験会場は受験票送付時に案内するとされています。また、災害等によって国家試験の時間等に変更が生じた場合は、厚生労働省ホームページに掲載されます。
医院が内定者フォローを行う場合は、会場や当日の集合時刻を医院側で断定せず、本人が受験票と厚生労働省ページを確認する流れにします。遠方受験者がいる場合は、試験後面談の日程にも余裕を持たせます。
歯科医師数の統計は採用背景として見る
厚生労働省の医師・歯科医師・薬剤師統計では、歯科医師数について、施設・業務の種別、医療施設従事者、性・年齢階級、施設種別、都道府県別人口10万対歯科医師数などが整理されています。
国家試験日程だけを見ても、自院地域で採用しやすいかは判断できません。新卒採用、非常勤採用、承継、分院展開を検討する医院は、国家試験の合格発表日とあわせて、地域の歯科医師数、年齢構成、近隣医院の採用状況を確認します。
FAQ
第120回歯科医師国家試験はいつ実施されますか
2027年1月30日(土曜日)および31日(日曜日)です。合格発表は2027年3月16日(火曜日)午後2時とされています。
歯科医院は合格発表前に採用内定を出してよいですか
内定そのものは各医院の採用判断ですが、勤務開始条件や担当業務は、国家試験合格、卒業、免許登録、臨床研修の状況を確認したうえで整理する必要があります。合格発表前に診療枠を固定しすぎないことが実務上の注意点です。
第119回の合格率は第120回の予測に使えますか
第119回の全体合格率61.9%、新卒者合格率80.2%は前回実績であり、第120回の結果を予測する数字ではありません。ただし、採用計画では不合格や勤務開始延期の可能性を見込んだ余白を持つ参考になります。
試験会場はどこで確認できますか
厚生労働省の施行情報では、個別の試験会場は受験票送付時に案内するとされています。医院側で試験会場を断定せず、受験者本人が受験票で確認する運用にしてください。
出典
- 厚生労働省「歯科医師国家試験の施行について」2026年7月1日
- 厚生労働省「資格・試験情報」
- 厚生労働省「第119回歯科医師国家試験の合格発表について」2026年3月16日
- e-Gov法令検索「歯科医師法」
- e-Gov法令検索「歯科医師法施行規則」
- 厚生労働省「令和6(2024)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」2025年12月23日
Selectdays カスタマーサクセス担当
Selectdaysの実運用のサポートを担当しています。店舗のDX化に関するお悩み解決のノウハウを発信します。
